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芸術鑑賞会

 創立以来毎年行われてきた本校の伝統行事で、古典芸能、演劇、音楽の3つのジャンルの中からローテーションで一つを選んで行われています。(平成25年度までは文化行事と呼んでいました。)
 一年に一度の行事ですが、生徒達にとっては、教室での授業とはひと味違った文字通り文化的な時間を過ごすことができる時間です。

令和6(2024)年度 古典芸能(落語・寄席)
 今年度は、天爽祭と組み合わせて9月4日(水)に開催されました。
会場は昨年度に引き続き鶴舞の岡谷鋼機名古屋市公会堂、演目は桂宮治(みやじ)さんによる落語解説、林家十八(とっぱち)さんの落語、小泉ポロンさんの奇術、桂宮治さんの落語です。桂宮治さんはテレビの寄席番組「笑点」のメンバーでもあります。
 冒頭の解説では生徒数名と教員一名が舞台に上がり、舞台袖で短いレクチャーを受けてから実際に小噺を演じる、という場面もありました。立候補した生徒の演技はとても初心者とは思えないすばらしいもので、天白生の底力を感じました。
 続く落語と奇術も生徒たちはたいへん楽しみました。そしてトリの落語は「初天神」。生意気で知恵の回る子どもが父親にせがんで縁日に遊びに行き、あの手この手で父親にお菓子を買ってもらおうとする姿を描いたもので、それを現代の若者にもわかるように少しアレンジしてあり、わかりやすいうえにさすがの面白さで生徒たちは大爆笑していました。こまっしゃくれていながらも幼い子どもと、それに振り回される父親の会話をユーモラスに演じた姿によって、落語の面白さが伝わったことを感じます。
 最後の花束贈呈で宮治さんは自分の学校生活や落語家になるまでの苦労話などもしてくださり、生徒たちの心に残る芸術鑑賞会となりました。

     



令和5(2023)年度 演劇
 11月21日(火)に東京芸術座さんを招き、開催されました。
 新型コロナウイルス感染症の流行で、しばらくは学年ごとに分けるなどの変則的な上演を余儀なくされていましたが、ようやく3学年そろって鑑賞することができました。また、昨年度まで体育館で行っていましたが、名古屋市公会堂を利用することになり、移動の手間はあるものの、本格的なホールで観劇するという貴重な体験になったと思います。
 演目は映画化もされた名作戯曲「十二人の怒れる男たち」です。よく知られた演目ではあるものの、若い生徒たちにはなじみのない内容だったかもしれません。しかし、個性豊かな俳優陣の熱演によって、心に訴えかけるものがありました。
 劇中の陪審員制度とは少し異なりますが、日本でも裁判員制度が導入されています。生徒たちも教職員も今後、裁判員に選ばれる可能性もあるので当事者意識を持つ必要があるでしょう。
 さらに、昨今のフェイクニュースが問題になる世相の中で、事件の表面的な解釈に流されず、真実を次第に明らかにしてゆくというストーリーは、現代にも通ずるものがあり、生徒たちの心に留めておいてほしいタイムリーな演目でした。


令和4(2022)年度 音楽(ジャズ)
 11月2日(水)にJoy Swing Companyさんを招き、本校体育館で開催されました。
 新型コロナウイルスの感染防止のため2グループに分け、2年生と1年生1,4,7,9組が前半,3年生と1年生2,3,5,6,8組が後半に鑑賞するという形で行いました。
 演目は「ジャズへの入門」です。アニメ「ルパン三世」のテーマソングや誰でも耳にしたことのある「A列車で行こう」から知る人ぞ知る名曲まで多くの演奏を鑑賞しました。なかでも天白高校校歌のジャズアレンジが印象的でした。ふだんは厳粛な雰囲気で歌う校歌を、いつもとは違う新しい感覚で聞くことができました。また、ジャズへの入門として、アニメ「となりのトトロ」でおなじみの曲「さんぽ」を使ってジャズのアドリブという演奏法の解説もしていただきました。生徒が舞台に上がって一緒に演奏させてもらう場面もあり、一体感のある芸術鑑賞会となりました。


令和3(2021)年度の芸術鑑賞会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、中止となりました